とある東大生の脳内をのぞく

こういうこと考えてる東大生もいるんだなあ

デフォルメ

 

気になる人ができたとして、その気になる人が例えばけっこうおとなしめの人だったとする。

 

話せば楽しいけど自分からあまり騒ごうとしない、合コンでの例をあげれば「話をふれば普通にしゃべるけどそうでないときはおしゃべりな人の話を聞いていることが多い」タイプの人。

 

 

このように、人を気になった状態でその人と会わない期間が何日か続くと、少なくとも僕の中ではその人のデフォルメが始まる。自分の中でのその人の性格が極端な方向にいってしまう。

 

 

この現象は、この説明だけでは少々分かりづらいと思う。

 

 

ではここで、そのデフォルメの結果どんなことが起こるかについて話すと

 

その人の行動が「意外なもの」に見えてしまうことが多くなる。

 

例えば、そのおとなしい人が友達にお金を借りていたとすると「えーこの人も友達からお金借りるとかそういうこともするんだ」という感情がわく。

 

「おとなしくてマジメそうなのに」という考え方である。

 

 

おそらく、僕と同じ経験をしたことがない人がこの文章を見ると「なにそれ…普通におとなしくても金は借りるだろ…なに言ってんだコイツ…」と思うにちがいない。

 

その通り、それは自分の中で性格がデフォルメされて極端になっているから起こることであり、そうなったことがない人、つまり極端な状態を経験したことがない人から見れば「異常」と言っても差し支えないことである。

 

しかし会わない状態が長く続くと、僕の場合はときどきこういうことが起こる。

 

 

 

さて、僕の話は置いといて、このデフォルメ、もう少し意味を広げると「すれちがいの原因」になるのではないか?

 

単刀直入に言ってしまえば「自分が期待した相手の像と実際の相手の像に食い違いがある」という感じに敷衍することができ

 

気になる人に対するあの程度のデフォルメなら「へーそんな一面もあるんだ」で済んでしまうが

 

これがもう少し進展したとき、自分が思っている相手と本当の相手の姿がちがったりすると、そのデフォルメは一方的な思い込みに姿を変え、それは直接的にすれちがいの原因となる。

 

もう少し詳しく説明すれば、気になる程度ならまだしも、本気でその人を狙いに行こうとしたとき、相手に多少なりともアクションを仕掛ける必要があり(僕/私はモテるのでアクションの必要ないですって人は帰ってください)

 

そこで調子に乗って自分の思い込みに従って行動すると、そんな姿を持ってはいない向こう側からすれば「この人なにしてんの」となり、これはまさに第三者的視点から見れば「すれちがい」になる。

 

 

 

 

だからこそ、そういう思い込みができてしまうからこそ、人とはきちんと会って、面と向かって会話をして互いを理解することが大事なんだ、と気づかされる。