とある東大生の脳内をのぞく

こういうこと考えてる東大生もいるんだなあ

K2という山についてアツめに書く

 

 

こんにちは。わいあーるです。

 

 

ただいま時刻は深夜3:30を回ったところ。

テスト勉強をスタバでしていたら、そのときに飲んだコーヒーのカフェインの妨害によって見事に寝つけない男子大学生が爆誕しております。

浪人中から僕のブログを読んでくださっている人はもうこの話に飽き飽きしていると思いますが、その昔、欧陽脩という人が「三上」という3つの「アイデアが生まれやすい場所」を言葉として残しました。「馬上、枕上、厠上」の3つですが、もうおわかりの通り、今日は枕上で書きたいことを思いついて今MacBookを開いている次第であります。ちなみに「枕上」の読みは「まくらがみ」と「ちんじょう」の2パターン存在しますが、今回は中国由来の語を扱っているので「ちんじょう」です。え?チン上ですか?騎乗位の話なら非公開の場でたくさんしましょうかかってこい。

 

 

ゴミみたいな前書きは置いといて、本題に入ります。

急に新興宗教の勧誘みたいな話し方をしますが、みなさんは宇宙は好きですか?僕は大好きです。別にパワーを感じるとかそういう怪しい話を始めるつもりはないです。どういうところが好きかというと、宇宙には地球では考えられない不思議な現象や我々を凌駕するような圧倒的な環境が存在するからです。分かりやすい例でいうと、地球から約63光年ほど離れたところにあるHD 189733bという天体。この星はガラスが大量に存在していて、時速7,000kmで横殴りのガラスの雨が降っているそうです。ネットに転がっているよくわかんないミステリー系の記事に書いてあったことなので本当のことかはわかりませんが、ウソだったとしても、時速7,000kmで降っているガラスの雨って、地球に住んでいる僕らでは到底信じられない環境ですし、そこにすごく宇宙の不思議というか、なにか僕らを超越していて不思議なものに接したときのワクワクした感情が生まれませんか?

それと同じノリで、僕は山が好きです。といっても、日本にあってけっこう簡単に登れるような近所の裏山とか富士山とかみたいな山ではなくて、登頂が困難である標高がかなり高い山です。氷河があって雪崩などが起きたり、クレバスや峡谷などが行く手を阻むような山。僕らの生活している環境にはないようなものがあると、そこに大きなロマンを感じます。一度は自分の目で見てみたい!と思います(そういう過酷な環境って特にクレバスとか危ないし行きませんけど)。

 

で、世界でいちばん好きな山はなんですか?ときかれたときに、僕は自信を持ってK2と答えます。Twitter本垢の名前にしているほど好きです。そのへんに転がっている人が同じ質問をされてテキトーに「え?エベレストですかね」とか「富士山…?」とか答えるのとはちがうレベルでK2が好きというか、気に入っています。それには明確な理由があります。

 

 

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①世界で2番目の標高

もちろん高さがあることは理由として外せません。カラコルム山脈最高峰の8,611mです。車を買ったらナンバーにしようか迷うくらいこの4ケタは好きです(タクシー数の1729とどっちにするか迷う)。それも世界一ではなく「世界で2番目」という控えめな感じがいいのです。ただ単に世界で2番目だからという理由のみでK2を好きになっていたらそれはただのひねくれ者みたいですが、以下の3つの理由も合わせてこの「世界で2番目」という要素が大事になってきます。

 

②登頂難易度が極めて高い

ここです。高さは世界で2番目のくせに、登るのが非常に困難なのです。その登頂難易度は世界一とも言われます。K2の通常の登頂ルートは、エベレストのバリエーションルート(整備されていないありのままの自然の道、ロープなどがないと登れないルート)以上の難易度があるそうです。そのくらい難易度が高いのです。ふつう、山でいちばん着目されるのは標高でしょう。その注目の的から一歩引いたところにいるのに、実際はいちばんの強敵といった感じがすごく好きです。僕の「普段はボケーッとしてたり落ち着いてゆったりしてたりするけど、本気を出したらバリバリに動いてめちゃくちゃ有能」というタイプの人が好きだという一種の性癖にも繋がっています。てかK2が好きな理由は専らこの性癖が元になっています。

 

③認知度が低い

もちろんK2という名前をきいたことがある人は多いと思いますが、エベレストやモンブランキリマンジャロなどといった山に比べれば全然有名ではありませんよね。実は歴史的に見ても、K2は人里離れた奥地にあって(最も近い村でも直線距離で80km離れている)、世界第2位の高さかつ最高の登頂難易度を誇るステータスの高い山なのに、19世紀末まで人々に知られることなく、名前もなかったのです。非常にコンテンツがあるにもかかわらず有名じゃないという事実が「能ある鷹は爪を隠す」という言葉が表すものに通じるものを感じさせて好きです。

 

④「K2」という名前

K2は "Karakorum No.2" という名称の略で、測量が行われたときにつけられた「カラコルム山脈の第2の山」みたいな簡易的なナンバリングがずーっと使われているのです。他の山はそれ独自の名前をもらっているのに、K2だけずっとK2という測量時代の簡素な名前で知られています(ゴッドウィンオースティンという立派(?)な名前もあるにはありますが、なぜかこれがなかなか浸透しません)。上で散々書いたような非常に強いステータスを持っているのに、自分だけの名前をもらわず測量時代のテキトーなナンバリングでやり抜いていて、強いのに変に飾らないどこまでも謙虚な態度に見えてとっても僕にとって好印象なのです。

 

 

特に①の「世界で2番目」という敢えて一番ではないところが、現役では東京大学に届かなかった不完全な自分に重なって共感を覚え、「けどこういう、他を寄せ付けない実力を備えているのに自分を誇示しない謙虚な人間になりたい」という気持ちに駆られて以来、僕はずっとK2が好きなのです。今もWikipediaのK2の記事をたまに読みます。日本語版は情報が少ないので英語版でも。

 

 

 

 

 

 

思いっきり深夜テンション(ここまで来るともう朝)で書いているので、普通の人が読むとただの意味不明オブ・ザ・ワールド・オブ・ザ・パトリオットな記事かもしれませんが、僕は冒頭以外めちゃくちゃ真面目に書いています。

K2が好き!って言ってる人に出会うのはおそらく僕が初めてだと思います(僕も自分が初めてです)が、この記事を読んでちょっとでもK2に興味を持ってくれたらそれ以上の幸せはありません。

 

ではこのへんで。

 

 

 

 

 

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